日本に住む韓国籍の方が知っておきたい「国籍」に関する手続き|国籍喪失・離脱・選択・回復の違い

日本に長く住んでいる韓国籍の方や、日本と韓国の両方に関係するご家族の場合、

「日本に帰化したら韓国側で手続きが必要?」

「日本と韓国の両方の国籍がある場合はどうすればいい?」

「一度韓国国籍を失った後、再び韓国国籍を取得できる?」

など、国籍に関する手続きが必要になることがあります。

韓国の国籍に関する手続きには、国籍喪失・国籍離脱・国籍選択・国籍回復などがあり、それぞれ対象となる方や手続きの意味が異なります。

今回は、駐大阪大韓民国総領事館の案内をもとに、主な国籍関係の手続きについてご紹介します。

① 日本に帰化した方 ―「国籍喪失申告」

韓国籍の方が日本に帰化して日本国籍を取得した場合には、韓国側で国籍喪失申告を行います。

国籍喪失申告を行うことで韓国の家族関係登録簿が閉鎖され、国籍喪失の記録が基本証明書に記載されます。

日本への帰化手続きが終わったからといって、韓国側の家族関係登録簿まで自動的に整理されるわけではありません。

帰化後は、韓国側の国籍喪失申告についても確認しておくことが大切です。

日本に帰化した後の「国籍喪失申告」についてはこちら

② 日本と韓国の複数国籍の方 ―「国籍離脱申告」

出生などによって日本と韓国の複数の国籍を持つ方の場合、韓国国籍を離脱するための国籍離脱申告という手続きがあります。

国籍離脱は、外国国籍を選択し、韓国国籍を放棄するための手続きです。

特に複数国籍者については、出生時の父母の国籍、本人の性別、出生年月日などによって手続きや期限に注意が必要となることがあります。

「日本で生まれて日本の戸籍があるから韓国国籍は関係ない」と思っていたところ、実際には韓国国籍も有していたというケースもあります。

ご自身が複数国籍に該当する可能性がある場合には、早めに確認することが大切です。

③ 複数国籍から韓国国籍を選ぶ ―「国籍選択申告」

複数国籍を持つ方が韓国国籍を選択する場合には、国籍選択申告という手続きがあります。

「国籍離脱」が韓国国籍から離れるための手続きであるのに対して、「国籍選択」は韓国国籍を選択するための手続きです。

同じ複数国籍の方に関する手続きでも、どちらの国籍を選択するのかによって手続きが異なります。

④ 韓国国籍をもう一度取得したい ―「国籍回復」

過去に韓国国籍を喪失した方などが、再び韓国国籍を取得するための手続きが国籍回復です。

国籍回復は申告するだけで当然に韓国国籍が回復するというものではなく、韓国法務部長官の許可を受ける手続きとなります。

そのため、国籍喪失や国籍離脱とは手続きの性質が異なります。

「国籍喪失」と「国籍離脱」は同じではありません

言葉が似ているため、特に間違いやすいのが国籍喪失と国籍離脱です。

たとえば、

韓国籍の方が日本に帰化した場合
→ 国籍喪失申告

日本と韓国の複数国籍者が韓国国籍を放棄する場合
→ 国籍離脱申告

という違いがあります。

「韓国籍をなくす」という結果だけを見ると似ていますが、国籍を失う原因や対象となる方が異なります。

ご自身がどの手続きに該当するのかわからない場合には、最初に国籍の取得経緯などを確認することが大切です。

国籍手続きでは日本の戸籍などが必要になることがあります

韓国の国籍関係の手続きでは、日本で発行された

  • 戸籍謄本
  • 住民票
  • 国籍取得や帰化に関する記載のある書類

などが必要になることがあります。

また、手続きによっては日本の書類について韓国語の翻訳文を求められます。

反対に、日本で相続や帰化などの手続きをする際には、韓国の家族関係証明書・基本証明書・除籍謄本などを取得し、日本語への翻訳が必要になることもあります。

韓国の国籍手続きに必要な戸籍等の翻訳も承っております

当事務所では、韓国の国籍関係の手続きに必要となる日本の戸籍謄本・住民票などの韓国語翻訳を承っております。

また、韓国の家族関係証明書・基本証明書・婚姻関係証明書・除籍謄本などの日本語翻訳にも対応しております。

日本と韓国にまたがる戸籍・国籍関係の書類について、どの書類を翻訳すればよいのかわからない場合も、お気軽にご相談ください。

出典:駐大阪大韓民国総領事館「在外国民が必ず知るべき国籍関連申告」「国籍」

※国籍に関する手続きは、出生時の父母の国籍、本人の出生年月日、性別、国籍取得の経緯などによって取扱いが異なることがあります。実際に手続きを行う際には、駐大阪大韓民国総領事館等の最新情報をご確認ください。

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